作業前、ホイールフィッティングの状況です。
写真中央:通常のホイール装着状態、程よくマッチングしています。
写真右端:完全にタイヤがはみ出ています(写真クリックで拡大可) |
リムはマスキングテープで
傷防止の養生をしています。 |
通常のホイール 装着状態 |
ツライチが目的なら無理矢理な
キャンバー角度でいけそう(笑 |
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フロント側オーバーフェンダーの作成
当HP上、自動車写真館において、過去の作業でも紹介の通り
鉄板を溶接し、オーバーフェンダーを成形していきます。全てクリックで拡大可です。 |
フェンダーダクトに干渉しそう・・・ |
上から見ると
相当なボリュームです |
バンパー端面で
約4p弱は拡張しています。 |
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鉄板溶接と叩き出し成型でオーバーフェンダーの大まかな形状が決まれば
パテで面出し、サフェーサーを塗布します。
但し、バンパーやボディー全体とのバランスの兼ね合い等
細部の調整がまだまだ必要で、8割方の成型に留めています。 |
パテで歪み抜き |
サフェーサー塗布 |
横から(クリック拡大可) |
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次はボディーリヤ側の加工ですが、
オーバーフェンダーの出幅に対して、リヤドアとフェンダー間の隙間が狭すぎます。
リヤフェンダーの加工だけでは、フェンダーの急激な絞り込みとなってしまい
非常に不自然な仕上がりになってしまいますので
リヤドアにかけて自然になるよう、なだらかなオーバーフェンダーの製作をします。
(全てクリック拡大可) |
リヤフェンダー後ろ側から |
横から、ドアとの兼ね合いが・・・ |
結構な段差です |
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鉄板をドアの形状に切り出し |
ドアに溶接 |
自然なオーバーフェンダーに |
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オーバーフェンダーによって、フェンダーアーチが外側に張り出されると
当然、前後バンパー共に幅が合わなくなってしまいます。
オーバーフェンダーの形状に合わせてバンパーの拡張作業を行いますが
フロントバンパーはエアロバンパーなのでFRP製
リヤバンパーは純正(加工)バンパーをさらに加工します。
素材が異なりますので工法も当然異なり、同時作業が行えません。 |
フロント側
オーバーフェンダーとノーマル状態のバンパーとの兼ね合い |
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リヤ側
オーバーフェンダーとノーマル状態バンパーとの兼ね合い |
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フロントエアロの加工
今回はオーバーフェンダー部分の成型なので、不要な両サイド、フェンダーアーチ部分は切除し
ワンオフ製作したオーバーフェンダー部分とエアロバンパー本体を接合します。
ワンオフ、量産を問わず、FRP成型品の基本的な流れとしては、
粘土の方抜き細工の成型と同じような状況になります。
@オーバーフェンダーのマスター(原型・凸型)を作成します。(完成品と同じ形状の物を原型として作る)
Aマスターを元にメス型(凹型)をFRPで型取りします。(抜き型を作る)
Bメス型を元に製品(オーバーフェンダー本体)を成型(抜き型から本製品を作成)
といった流れになります。
(全てクリック拡大可) |
発泡ウレタンのブロックです |
バンパーに貼り付けていきます |
ブロックを削り原型を成型します |
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発泡ウレタンの上にパテを盛り、さらに精密にマスターを成型していきます。 |
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FRPでメス型を型取り成型 |
バンパー本体の不要部位を切除
オーバーフェンダーと接合 |
微細な歪みや
ラインの修正を行います |
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見えない部分ですが、バンパーの取り付け方法にもオーナー様の拘りがあります。
バンパー両端部分は、通常の取り付け方法であればビス止めになっていますが
脱着整備を容易にする為に、工具の必要がないファスナーでの固定方法をご指定されましたので
バンパー及びフェンダーの固定部位をその様に、さらに加工します。
ファスナーとは開閉自在な留め具の事で、俗に「ボンピン」と呼ばれる物もファスナーの一種です。 |
これが「ズースファスナー」
と呼ばれる固定具本体です |
バンパー側固定部位 |
フェンダー側固定部位
ファスナーはこちらに固定します |
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フロントエアロバンパー加工の次はリアバンパーの加工です。
リア側は純正バンパーを加工しますので、FRPでの成型は出来ません。
だからと言って単なるパテ盛りでは分厚く、やたらと重いだけではなく
少しぶつけただけの衝撃で崩れ落ちてしまいますので特殊な方法を用いて加工を施しています。
その方法につきましては、申し訳ありませんが企業秘密とさせて頂きます。
よって詳細、工程は敢えて省略しています。 |
斜め上から |
後方から |
反対側も |
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全ての成型作業が終わりました
後はいつも通り塗装を施して車両の完成です!
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